着物ってどうやって作るの? ロウケツ染め体験やってみた

着物ってどうやって作るの? ロウケツ染め体験やってみた

こんにちは、わらしべ長者JPのシンジです。新年が明けました…。Instagramで知名度も少しずつ上がり、お客様からの問い合わせで追われる日々を送っています。今年の干支はうさぎという事もあり、2023年は飛躍の年になれればと思います。
そんな中、以前から仲良くさせて頂いている着物作家の先生の工房に行かせて頂き、ろうけつ染めの一部を体験してきました。

ろうけつ染めとは

世界中で行われている蝋を使う染色方法で、日本では奈良時代から行われていたと言われています。布地を蝋で固め防染したのちに周りを染めてから蝋をとる事で文様を付けたと言われています。

作成手順

① 筆を使い、染め抜きの部分を蝋で伏せていきます。この時、すぐに蝋は固まってしまうので固まる前に書いていくので、スピードとの勝負になります。

② 蝋で伏せた部分が、防染されて染まらないので、周りの部分を染めていきます。刷毛を使って挽き初めを行う場合が多いですが、今回は小さな刷毛を使いぼかし染めを行いました。

③ 薬剤を使い蝋を取り除き、今度は蝋で伏せて染まっていなかった所の周りを蝋で伏せていき、染め抜いた部分を染めていきます。

④ また、薬剤を使い蝋を取り除いていき完成します。多いものではこの工程を20回程繰り返すものもあります。

ぼかし染め

今回の工房の先生のご厚意で難しいと言われているぼかし染めを体験させて頂きました。下手に行うと四角く染まってしまうので、とても難しい作業になります。コツは、全体を霧吹きを使い薄く水で湿らせてから染料をのせて刷毛で広げていきます。とても難しい作業になります。
先生に、見本を見せて頂きましたが、さすが匠の技でした。

蝋の調合

今回は時間の関係で先生に行ってもらいましたが、季節や気温、湿度によって蝋の調合を変えていきます。例えば、冬は伏せた蝋が割れない様に少し粘り気のある柔らかな蝋を使います。逆に夏は、蝋がくっつかない様に硬めの蝋を使います。パラフィンワックスと蜜蝋等を混ぜて使う事が多いですが、その工房によって配合は少し異なります。
調合には長い経験が必要になります。

今回は、ろうけつ染めをご紹介させて頂きました。今後も、色々な工房にお邪魔させて頂こうと思いますので、お楽しみにして下さい。

Instagram:わらしべ長者.JP
ECサイト: Warashibechoja.jp

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